女の囁き


長野県の心霊スポットである、仮称「六角塔」の場所が判らなく迷った先での事。

その当時は六角塔の場所は、「塩尻峠のやまびこ公園の近く」としか分からなかった。

散々迷った挙句に林道への入り口が一本伸びていたので、

此処かな?

適当に入ってみよ。

とその道に入って行った。

暫らく走っていると目の前の垂れ下がった枝に何かがある。

よく見ると「シャボン玉」の様な物だった。

しかし普通のシャボン玉よりも透き通っており、弾力感もあった。

(周りは街灯も無く、真っ暗なのに。)

しかも大きさが、セダン用の長いル−ムミラ−を隠せるほどだ。

よく分からなかったので友達がもう一回見てみようと、

Uタ−ンして同じ所を見に戻ったがもう跡形も無く消えていた。

友人と二人、不思議な気持ちになりながら家路に着こうと車を走らせた。


車の中では音楽を聴いていたが、

そのオ−ディオはFMで飛ばすタイプのチェンジャ−で故障しており、

時々急にラジオに切り替わってしまう事が度々ある曲者だった。

その時も、急にラジオに切り替わった。


またか・・


と友人は直そうと手を伸ばした時・・・。


ちょっと待って・・・


ここはラジオの電波も受信できない山奥のはず・・・・。

しかも、ラジオのノイズが混じらないはっきりした女性の声である。


私たちは待つはずもなく、一目散にその場所から走り去った。

その日、私は一睡も出来るはずもなく、友人と声について語り明かした。

答えは出なかったが。

待っていたら、どうなったのだろう?

あのシャボン玉のような物体は?

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