| 死者の報復 |
洒落にならない所があるというので、友人たちとその場所へ行った時の事。 この場所は昔、結核の患者を隔離するための建物(噂話)だったらしく、通称『六角塔』と呼ばれていた。 その名前の由来は2階部分が六角の形になっている為だそうだが、訪れたときは暗く良く分からなかった。 その場所へ行くと「帰りにカ−ブの所で事故る」とか、 「着物の女の人を見た」とかいう話はよく耳にしていたが、 その時は友達と、遊び半分の気持ちで行った。 結構近くに住んでいたので(学生の頃、長野だったので・・)、この場所には直ぐに到着した。 その建物は小高い丘のような山の上に立っていて下を見ると中央道が通っており、 「何でこんな場所に?」という感じの場所だった。 想像していた物とは、大幅に違っていた。 丘を登ってみると、直ぐ目の前に悲惨な光景が広がっていた。 畳はバラバラ、硝子は散乱していて酷い状態。 建物の横には一本の大木が立っていて、お賽銭が乱雑に供えてある。 その場所にいた誰もが気味悪がっていたので建物の中には足を踏み入れなかったが、 凄く不気味で異様な雰囲気が漂っている場所だった。 ほんの数分その場所に居ただけだったが、時間の流れが遅く感じた。 その時は何も起こらず(?)に無事に帰れたのだが、その次の日の早朝私は電話で起こされた。 そのかけて来た相手は、前の日に例の場所へ一緒に行った友人から。 「お払い行こう!とりあえず迎えにいく。」 「何かあったの?」 「いや・・・会ってから話す。」 暫くすると迎えに来てくれたので、詳しく聞いてみることに。 友人が言うのには私達と別れた後に彼女と二人で(彼女も友人の中の一人)、 その日の会った出来事を話していたらしい。 「怖かったね―」 「怖かったよね―、あそこ」 「そうそう、あそこでさー・・・」 と在り来たりな会話をしていると・・・。 「怖くないよ・・・」 機械音のような男性の声で囁かれたらしい。 怖くなって彼女に聞いてみると同じ声を彼女の方も聞いており、 その日は一睡も出来なかったと言う。 そして、朝になるのを待って電話したと言う事だった。 神社といえば「諏訪大社」位しか思い浮かばなかったので取り敢えず、 拝んでお札を買って帰ってきた。 その後は特にといって何も起こらなかったが、今でも行った事を後悔している。 後で思い返してみると、例の場所へ行った時に「それ」らしいのを見た記憶がある。 怖がるといけないので、友人には言わなかった。 そこに入る前からずっと私の周りをグルグルと白い人影が、 「消えては現れ、消えては現れ」という感じで周っていた。 その場所から帰ってくる時も、私の体の左半身がずっと痺れた感じがしたのを記憶している。 起きたら直っていたが・・・。 私がその事をその場で伝えておけば、足を踏み入れなかったかもしれない。 現在は取り壊され存在しないが、私にとっては最恐の場所である。 常識だが遊び半分で、スポットに訪れてはいけない事を学んだ。 こう言うHPを作成している私に、言えた義理ではないが。 |
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