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これは、前の職場で聞いた話。 元同僚が友人と二人で、桐生川ダム(群馬県)の近くにあるうどん屋さんに行ったが、 運悪く店が休みだったため途方に暮れてしまい店の前で「どうするか」と相談を始めた。 暫くしてふとルームミラーを見ると30才位の1人の男の人がカブに乗って、 車のすぐ後ろにピッタリと付けている。 暫く様子を見ていたらしいが一向に移動するそぶりを見せないので、 車を降りて文句を言ったそうだ。 しかしその男の反応はフルフェースを被っていたそうだが、 それでも表情が判るほどに「ニヤー」と笑ったまま返答もしなかったらしい。 「気持ち悪い人。」と思いながら車に戻り話し始めたのだが、 その後も暫くそのままの状態でその男は、何もない山のほうに向かって手を振ったり、 目の前に置いてあった無人のワンボックスに手を振ったりしていた。 行き先が決まったので車を動かそうとふとルームミラーを見ると、その男はもういなかった。 暫く車を走らせていると、さっきの男がゆっくりと目の前を走っていたそうだ。 山道だったので抜かす訳にも行かずその後をピッタリとくっついて行くと、 緩やかなカーブに差し掛かったときその男は道を譲るように端に寄った。 今だと思い抜かしに掛かったら、カーブミラーに一台のワンボックスが映った。 辛うじて車線に戻り、やり過ごそうと来た車を待っていた。 暫く待っても、その車は来ない・・・・!? 「可笑しいなあ」と思いながら、前のカブを見たときその男も忽然といなくなってた。 周りを見渡しても山道なので脇道にそれる場所もなく、凄く不思議な気分になったそうだ。 後から考えてみると、その日は暑かったので窓を全開に走っていたが、 そのカブのエンジン音も車の音も聞こえなかったらしい。 山道って普通全開に音が聞こえても、良さそうなものですよね!? この話を私に、熱く語ってくれた。白昼堂々と、出てきた者の話。 もしかしたら、そのワンボックスも目の前に停車していた・・・・。 |
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